2011年6月30日木曜日

通関士の仕事と、通関士への就職

いろいろな職業がこの世の中にはありますが、

通関士という職業を聞いたことがあるでしょうか。

通関士になるためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。

そして通関士としての仕事に就くにはどうすればよいのでしょうか。

まず通関士そのものについて学びましょう。

通関士とは品物の輸出や輸入に関わる国家資格です。

財務省が管轄していて、世界と日本の間の国際的な物流を支える重用な仕事です。

日々私たちの知らない間にも世界から日本へ、

また日本から世界へとたくさんの物品が輸出入されています。

通関士は、海で運ばれてくる海上貨物、飛行機で運ばれてくる航空貨物を、

「誰が」「どこから」「何を」「どれくらい」輸出入するのかを、

税関に報告して許可をもらう「通関手続き」をする仕事です。

さらに通関士は輸出入申告がきちんと正確に行われているかどうかを

審査するとともに、麻薬、拳銃などの物流を阻止しなければならないのです。

そのうえ消費税や関税などをきちんと正確に徴収しなければなりません。

通関書類の審査をして、書類に押印するためには、

通関士の資格を持っている者が必要です。

貨物の輸出入申告をすることは、通関士以外は出来ないということになります。

そういうわけで、様々な物品の知識が必要なのが通関士の仕事です。

また商品を分別する能力と素早い対応が求められる仕事です。

では、通関士は、どんなところでどんな仕事をしているのでしょう。

通関士は「通関業者」で仕事をすることになります。

実際に就職できる先としては、輸入品を扱っている百貨店やスーパーなどや、

運送会社や倉庫会社、商社、貿易会社、金融機関など様々な会社があげられます。

幅広い分野で活躍できるのが通関士として仕事の特徴でしょう。

働く会社は通関士専門業務の会社ではなく、

通関業と兼業をしているような会社が大多数ということになります。

通関業務を行うには、必ず一人の通関士を置かなければならないという決まりがあります。

物品を輸出入している業者は通関士が必要不可欠です。

なぜなら通関書類の作成、審査、押印などをしてもらわなければならないからです。

通関手続きや通関書類の作成の他に、関税計算書類の審査や不服の申し立て、

主張・陳述の代行などが通関士としての主な仕事です。

情報化が進んだ今では、専用の端末を使って税関との書類のやり取りをしています。

また今は通関の時間が短く、迅速な対応をしなければなりません。

それは航空貨物が増加しているからです。

国の物流を大きく担う通関士の仕事は非常に責任重大であるといえるでしょう。

通関士への就職や転職は、中途半端な気持ちで取り組むと成功しません。

通関士がいなければ国際物流は成り立ちません。

そして通関士は私たちの生活に関わるたくさんの種類の物品を扱い、

毎日の生活にも大きく影響する仕事なのだといえるでしょう。