2011年1月9日日曜日

フリーターと就職

比較的新しい言葉にフリーターがあります。

国内では、正規雇用でない仕事のつきかたをフリーターと呼んでいます。

生活の手段として、パートの仕事やアルバイトをしている人たちを指します。

どのようなスタイルの職についているかを表しており、職種とは無関係です。

フリーアルバイターという言葉も同じ意味で使います。

年は15歳以上35未満、女性は未婚者であり、そして就職、在学していない者をフリーターと定義した上で、1991年に厚生労働省が実質調査を行っています。

この定義は現在も参考にされています。

どこかに雇われて仕事をしている人の場合でも、正規雇用ではなくパートタイマー、アルバイトとして扱われている人は該当しています。

派遣やアルバイト、パートの仕事を探している人もフリーターのカテゴリに当てはまるものとします。
学生や家事見習い、正社員を希望する求職活動中の人は除外されます。

この言葉はアルバイト情報誌の編集長が発案した造語で、初出は1997年です。

そしてその後、広辞苑に載るほどに成長しました。

日本で作られた単語なので、英語にはフリーターという言葉はありません。

フリーランスとアルバイターを組み合わせた和製英独語です。

フリーターに相当する英語は、パーマネントパートタイマーとなります。

フリーターという言葉ができたばかりの頃は、芸術家や芸能人になるために正社員にならずに芸術活動を続けるという若者がいました。

彼らは生活費をアルバイトによって得ていました。

フリーターという言葉は、元々は自己実現のためにあえて正規の職につかずに努力を続ける青年を応援する意図もこめて、これまでのプータローといった言葉と区別するために作られたものです。